看護師っていいなと思った日 #ナースの夜咄9

それは小学2年生の時でした
急性糸球体腎炎のため小児科の6人部屋に入院することになりました

(…悪化原因のひとつは塩分のとりすぎだったと思います
梅干しに塩を振るほど塩分をとりまくる小学2年生でした…怖い)

食事制限、内服、採血、安静…
病院に慣れてくると気になってしょうがないものがあります
そうです ナースコール です
使用することのない状態の私だったのですが
ついに我慢できず
真夜中にナースコールを押してしまいました(看護師さんすみません…!)

夜勤の看護師さんが6人部屋へ懐中電灯をもって急いでやってきます
そして一人一人の顔を照らしていくのです

「怒られる!」と思った私は
懐中電灯にてらされながら必死に寝たふりをしました
おそらく寝たふりはばれていたと思います
でも苦しそうな子はいないと確認した看護師さんは
そのまま部屋をあとにしたのでした

翌日以降謝ったかどうか記憶が定かではないのですが(本当にすみません)

そのとき看護師さんていいな、と思ったのです
悪戯よりも何よりも「苦しむ子がいないか」を心配してくれる
そういう仕事が素敵だなと思ったのです

その後、家が貧乏だったり
手に職があると結婚できなくても生きていけるとかなんとか
プラスアルファを考えて看護師の職につくことになりました

いまでも苦しい人に
手を差し伸べる看護師という仕事は
素敵な仕事だと看護師の一人として思っています

…理想の看護師になれているかは別にして、ですが