ごあいさつ

わたしのアトリエへようこそ!
はじめましての方も、お久しぶりの方も、
訪問してくださりありがとうございます。
お会いできてとてもうれしいです。

まずは皆様へのご挨拶をかねて、
わたしがこのアトリエをつくった理由を
お話させていただきたいと思います。

気づけば、わたしの看護師人生も後半に入りました。
ありがたいことに、ご縁に恵まれ、これまで様々な経験を重ねてきました。病棟で、訪問看護ステーションで、スタッフとして、管理者として、皮膚・排泄ケア認定看護師として、わたしなりに試行錯誤を繰り返してきました。
うまくいったこともたくさんありますし、うまくいかず心が折れかけたことも同じくらいあります。そして、それらすべてが大切なわたしの財産になっています。

では、果たしてその財産は、本当にわたしだけのものなのでしょうか。自分だけが大切に持っていても、いずれはわたしと一緒に消えていくだけです。
このわたし自身も、今までたくさんの先輩方が必死につくりあげてきてくださった医療/看護/ケアを引き継がせていただいているひとりで、ならば、これからまた未来へと一歩を踏み出していく、その歩みを担うひとりでもあるべきじゃないだろうか。ささやかな財産ではあるけれど、これからの皆様にきちんとお渡ししていくべきなんじゃないだろうか。そう考え、このアトリエをつくりました。

これからこのアトリエを通じて、わたしの持っているささやかな財産を余すことなく皆様にお渡ししていきたいと思います。
受け取ってくださる方はどうぞご存分に、ご自身の暮らしやお仕事に生かしてください。そして、それを必要としているご不安やお悩みを抱えた方々に役立てていただければ、これほどうれしいことはありません。
わたしもまだまだ日々学びながら、ひとの手から手へと受け継がれていくケアのある社会に、皆様とともに生きていきたいです。

そんなわたしのアトリエには、行きつけのお店のようにお立ち寄りください。このアトリエが皆様のこれからに役立てていただけることを心から願って、ご挨拶とさせていただきます。

令和5年春 坂田 さち子